・歯が回転して出てきた場合、歯を部分矯正する方法はありますか?(その2)

答え

前回の続きです。患者さんは20歳代。骨の中に埋まっていた右下の奥歯がようやく出てきたのですが、90度回転していました。
高さを前後の歯と合わせるところまで治療が進んでいます。さて、今回は回転して出てきた歯(1)を、横方向にグルリと回転させなければなりません。

そこで、装置を追加しました(2)。
小さなゴムを2つ使って、ゆっくりと力をかけていきます(3)。
少し回転してきたところで、装置の位置を変え、また同じように力を加えていきます(4,5,6,7)。

加える力を微妙に調節しながらの治療が続きます(8)。
やっと、本来の歯の向きになりました。やや歯列の外側に出ていたのも、修正しながら動かしていきます(9,10)。

出てきた歯は、まだまだ低い位置にあるようですので、これも修正していきます(11)。

大体ゴールが見えてきました。これからが仕上げになります。 続きは次回にお話します。