・歯列矯正で、金具が見えないものもあると聞きましたが、
どんなものなのでしょうか? 答え歯の裏から金具を付ける「舌側歯列矯正」という方法があります。ワイヤーも同じく歯の裏側を通ります。歯の外側には何も付けないので、審美的に大変優れた方法です。ただ表側からの方法と比べると、治療時間がやや長くなること、歯の汚れのコントロールが難しくなること、発音も当初は難しいなど、あらかじめ注意すべき点があることへの理解が必要です。 さて、「舌側歯列矯正」の方法で治療を行った例を紹介しましょう。患者さんは20歳の女性です。初診の状態です。(1,2,3,4,5)。 上の2本の小臼歯を抜歯して、裏側に金具(ブラケット)が付いた状態(6,7)。 どんどん歯が移動していき、金具のセットから2ヶ月たった状態です(8)。 正面から見ても目立たず、外観はほとんど変化がないのが分かりますか。ほぼ動きが終了した状態です(9,10,11)。 ここで金具を外しました(12,13,14,15,16)。 この方の場合、1年半でここまできています。ここから保定期間に入ります。前歯がキレイに並んで、大変喜ばれた例でした。
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